岡村靖幸 著
2004/10/10 初版 ぴあ株式会社
ISBN-13 : 978-4835609737
書籍紹介(出版社 / 著者からの内容紹介より)
「純愛というものは、本当に実在するものなのか、不変のものなのか・・・。 色々な方に伺いつつ、僕なりの答えを出すまでの、小さな旅に出る内容を描いた本を出版することになりました。」
86年のデビュー以降、常に純 愛に対する渇望と "?" を感じて煩悶し続けてきた、唯一無二の天才ミュージシャン・岡村靖幸。賢人たちのもとを訪れる旅を終えて導き出した答えは・・・?
聖や俗の賢人達との対談を収録した、岡村靖幸 初の単行本。
収録内容
岡村靖幸 初の著書(対談集)です。対談のお相手は一般人から各業界の著名人までとバラエティーに富んでいます。
- 岸田 秀 : 唯幻論者・評論家
- Night & Dolphin : スワッピング嗜好を持つご夫婦
- メタルユーキ : 恋愛シュミレーションゲーム 「ときめきメモリアル」 プロデューサー
- 藤田徳人 : 整形外科医・「恋愛科学所」 主宰
- まっちゃん : 新宿ニ丁目ゲイバーのママ
- 田原総一朗 : ジャーナリスト
- 折原みと : 少女小説家・漫画家
- 名越康文 : 精神科医・カウンセラー
岡村靖幸×折原みと より
「音楽を捨てても誰かを愛したい」 という思いはゼロなんでしょうか? それともゼロではない?」
難しい質問ですが・・・。
何かをクリエイトしているみなさんがそうだと思うんですけど、自分が関わっている仕事が単なるビジネスではない。生き様とリンクしている。そういうものっていうのは、自分のアイデンティティに深く関わっているので、もしそれを捨てるとなれば、自己愛を捨てることになりますよね。
で、僕の場合、自己愛を捨てて誰かを愛するというのは、不健全な状態になってしまう。そういう意味では難しいですね。
岡村靖幸×名越康文 より
いや、僕だってね、この世界に入りたての頃は、一生、女の子に囲まれて 「うははは!」 ってやってると思いましたよ。でもですよ、そんな時は、絶対いい曲なんで書けないわけですよ。努力しないですもん、そんな時。
最上の女性と抱擁している時に、誰がイバラの道を進んで 「ウワーガンガン!」 ってやると思いますか? 誰が、そういう時に実験的な音楽を生み出すと思いますか?
そういう時は、頑張ろうとは思わない。やっぱり、報われない日常、叶えられない祈り、そういうものがあるからこそ頑張れる。
でも、そういう思いがあるということは、「いい曲を書くには、いい恋愛ができない」 「いい恋愛ができるときは、いい曲が書けない」 わけですよね。悲しい事ですよね、それって。
どうすればいいのかしら、俺?
特記事項
名越康文氏は、覚せい剤取締法違反による3回目の逮捕時の初公判において証人として出廷し、出所後の更正プログラムを自らが担当すると証言しています。
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