金井孝二郎(S42・8・28 182cm 59kg MJC 東京都)

清水KEN(S41・1・4 180cm 64kg 東京都)

インタビュアー(以下、I):
TOKEE(トキ)について教えて下さい。

KEN :
日本語の 「時」 なんですよ。僕達がずっとダンスのリハーサルやってて、昨年の家庭教師のライブの為に、12月にハコ詰めで、やってる時に、アンコールのところのメドレーの振りがあって、そこがどーしても埋んなかったんですよ。

もう3人で振りが出尽くしちゃって、それでいろんなミュージック・ビデオとか参考にして、いろいろ考えたんですけど、どーしてもこれがだめで、それで仲のいい友達がいてその友達がプロのダンサーなんですよ。それでその子に振り付けたのんで、朝まで語り合ったり振り付けたりしてる時に、その子が自分達のTHAIとい名を付けてもう1つ付けようと思ったのがTOKEEで、それでもらったんです。

I :
正確なTOKEEのメンバーは、KENさんと孝二郎さんと・・・。

孝二郎 :
一応岡村さんも、ダンスする時は、TOKEEになる。パッとね。

I :
では2人の出会いは何だったんでしょう?

孝二郎 :
前のプロモーション・ビデオに2人ダンサーか出てたんですね。そのうちの1人がコウタロウくんと言って、その子が今、振付け師なんですよ。その子、昔から仲良くて、その人が、急拠ダンサーはいないかって僕んとこ来て。

KEN :
最初、そのコウタロウくんつーのと、孝二郎くんつーのが、2人がやる予定だったんですよ。

孝二郎 :
けど、その人が他の仕事でブッキングしてNGになっちゃって、で、もう1人ダンサーいないかってなって、では本場のディスコでバリバリのボゥーガーを捜そうということになって、3~4回ぐらい通って、KENくんが目について、その時はほんと追い詰められてて、マネージャーさんに電話して 「もういないですよ、どうしよう、いないよ」 とか言って、そしたらYさん(マネージャー)も早くゲットしなくちゃなんないということで、電話でカリカリしてたんです。

もうどうしようもなくてしかたないから 「今日帰ります」 って電話切って1回フロアに戻って友達にさよならしようとしたら、KENくんが偶然にもいてくれて、声かけて話した後、またYさんに折り返し電話してもらったら、グーになって、そう、それから付き合いが始まったという。

KEN :
ナンパされたの、ナンパ。

孝二郎 :
ほんと、ヒョンなことから。

KEN :
でもビックリしちゃって。僕、友達と2~3人でなだれ込んだんですよ、ディスコに。友達と踊ってたら、後ろから真顔で肩たたかれて(笑)、「すみませんちょっとこっち来て下さい」 って、ケンカ売られたかなっと思って、裏に連れて行かれたんですよね。静かな所。「ダンサー1人捜してて、今からいう所に電話して下さい」 って(笑)言われて、何が何だかわかんなーい。

孝二郎 :
そうかもしんないねー。

I :
じゃあ、変なヤツーって?

KEN :
何が起こるんだろうっていう感じ。でも話してたら、よくお互いにみかけてるんですよ。

孝二郎 :
お互いにみかけてんの。

KEN :
それから僕の古い友達が孝二郎の友達だったりして、(友達に)「オーッ」 とか言ってたら向こうも(金井さんに)「オーッ」 とか言ってて、何でコイツのこと知ってるんだって言ってたら、友達だって言ってて・・・。

孝二郎 :
変な共通点があるんですよ。結ばれるものが、あったのかもしれない。

I :
他のアーティストのLIVEで、ファンがマネをして踊るということがありますが、この曲のフリをみんなにもやって欲しい、(楽しめる)って言う岡村さんの曲はありますか?

孝二郎 :
(パルコのライブで)ビックリした事、あるんです。

KEN :
これ(と言って、フリをやってみせる)『どぉなっちゃってんだよ』のフリを、客席でやってるの見て、すげーなぁって。

孝二郎 :
僕達がちょうどね、このフリやってる最中に、ハッと見たら、3人くらいの女の子だったかな?やってくれててアラララ~ッと思って・・・(笑) その子3日目で見て、今度最終日でも、その人達がいたような気がしてね、それはすっごくうれしーな。

KEN :
でもコンサート行ったら、椅子に根っこはやしてないで、絶対踊るべきですよ。

孝二郎 :
んー、そーだと思う。ほんとコンサートっていうのは、今回そう思ったんですけど、お客さんとミュージシャンというか、ステージにいる人達のかけひきみたいのって、あると思うんですよ、目に見えないもので。

KEN :
一応、ステージから音が出てるんだけれど、実際、音楽に反響して、お客さんに踊り出されると、今度岡村さんはじめメンバーの方がのってくるし・・・、のってきて音楽を聞いて、またのってくるし・・・考えてみると、ステージから出てくる音じゃなくて、もしかして客席にいるお客さんがスピーカーなんじゃないかって。

I :
客席は、けっこう見てますか?

孝二郎 :
やっぱ見えるよねえ。パルコ劇場は、後ろの方まで見えたけど。

KEN :
2人ともキョーレツに目が悪いんだけど。

孝二郎 :
照明が(2人の)後ろから当たった時なんて、後ろの方まで見えたけど・・・ほんとにでも、本来の仕事で、たとえば、ステージ歩いてて、キレイな服着てステージ歩くとするじゃないすか、全然やっぱ見てる人はバイヤー(大手の買う人)とかプレス(マスコミ関係)の人ばっかりだから、反応が全然ないから、ある面では全然つまんないってとこ、あるんですけど、コンサートっていうのは何かしたら、反応返ってくるし、何か面白くないことしたら、お客さん、ひいちゃうんじゃないかって、恐怖感もあるから、こういうライブって、緊張感とかあって、いいなって思うんですけど。

I :
岡村さんは変わってるとよく言われますけど・・・。

孝二郎 :
変わりもんなのかなあ? オレらも変わってるから、変わりもんに見えない・・・。

KEN :
見えない。(笑) すっげー仲いいよね。もう友達って感じですよね。何でも言えるし。

孝二郎 :
そう。

KEN :
岡村さんて、絶対偉ぶらない。

孝二郎 :
別にもう、友達の会話してるし、エッチな話するし、悪友の悪い話とかもするし、全然そーいう話、気楽にできる。もう友達。パルコ劇場終わって打ち上げの帰りとかも男の付き合いだったよね。さよならする時は。

I :
男の付き合い? 男の付き合いって何?(笑)

孝二郎 :
お互い、いい仕事出来て、ほんとよかったって話しして、あん時は、感無量だった。その打ち上げで、「岡村さん、今日先に帰ります」って言った時は。男でしか出来ない、付き合いをした。岡村さんとは。まあ岡村さんは、どう思ってくれてるのか、わからないけどね。(笑)

僕達は誠心誠意、ビジネス以外でも男同志の・・・友達・・・友達って言うのも、失礼かもしれないけど、男の仲っていうの感じてるし。僕らはね。

KEN :
そこまで、岡村さんのその部分を飛び超えちゃうと音楽そのままの人ですよ。

 

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