5月19日のインストアライブにMCとして登場したダイノジのお二人。実は大の岡村ちゃんファンだったということで、イベント終了後にお話しを伺いました。

インタビュアー(以下、I):
本日はお疲れ様でした~。今回、司会を務められたわけですが、いかがでしたか?

大谷・おおち :
いや~そうですね~申し訳なくって。(苦笑) 本当にイヤでしたね。

大谷 :
ブーイング浴びるのはわかってたんで。

おおち :
10年間芸人やってて、一番逃げ出したかったですね。(笑)

大谷 :
イヤだった。本当にイヤだった。好きだったんでね。

おおち :
まあ、潜伏期間も長かったんでね。(笑)

大谷 :
去年のフェス(ROCKIN JAPAN FES.)で挨拶させてもらったんです!

I :
あ、フェス行ったんですね。

大谷 :
丁度、別のブースでネタをやらせてもらってたんです。マネージャー同士が知り合いなんで。

I :
なるほど。

大谷 :
それで舞台裏にミュージシャンが並んでるんですよ。順番はスガシカオ、僕ら、平井堅ってスゴイ並びだなあって。(笑) 完全に場遵いな感じでした。一年前にそういった形で挨拶して、今回インストアでライブがあるからって。

I :
岡村ちゃんからの指名だったんですか?

大谷 :
ええ。指名・・・でしたね。で、すごく・・・申し訳ない!!

I :
MCでも言ってましたが、大谷さんが元々岡村ちゃんのファンだったんですか?

おおち :
もう、どっぷり。

大谷 :
元々はですね、中3の時に(おおちと)同じクラスになったんですけど、その年に広島ピースコンサートというのがあって、その頃って一番ロックとか好きな時期で、尾崎豊を好きなクラスメイトとか多かったんですけど。そのコンサートに尾崎豊か飛び入り参加したアーティストが全くの新人の岡村ちゃんだったんです。歌ったのが 「Young Oh! Oh!」 で未だに憶えている。尾崎さんのよくわからないダンスとかあって、岡村ちゃんはまったく気にせずー生懸命歌ってる。それを見てスゲー面白れえって思って、それからしばらくの間、クラスでその時のやり取りとかをマネしてたんですよ。

I :
どんなふうにですか?

大谷 :
岡村ちゃんが 「俺の踊りどうだった?」 って尾崎に聞いたら・・・。

大谷・おおち :
「(身振りを交えながら)う~ん、踊りがもう~ちょっと!」

I :
アハハハハハ!!

大谷 :
二人しか分かんない事なんすけど。(笑) それでスゴイ憶えてて、そうなると気になるから曲を聴き出して、次はもう 「DATE」 そして 「聖書」 ですね。思春期ですからドッカーンときまして!

I :
そりゃきますよね!

大谷 :
こりゃ何だ!って感じですよ。この価値観は何だ!って。僕らは大分出身なんですけど、田舎なんで音楽番組ほとんど映らないんですよ。でも何故かテレビ大分が買い取った番組が 「eZ」 だったんですよ。

I :
そうだったんですか。

大谷 :
だから 「eZ」 だけは見てたんで憶えてますよ。大江千里のカルトな事とかストリートスライダースのボーカルとエレファントカシマシのボーカルが対談するってコーナーで一言も喋んないで終わったりとか(笑)、シュールすぎるなあって。その中にも岡村ちゃんも何回も出てきて、弾き語りとかやっていて、それでどんどん好きになっていったんですよ。やっぱパフォーマーというよりも、歌謡曲をあんなふうに昇華して、リズムをつけてやる音楽ってありそうでなかったんだよ。

おおち :
上手くやろうとすると、もっと下手くそな感じになると思うしね。

I :
そうですね。そう思います。

大谷 :
昔、銀座の七丁目劇場に出てた時、漫才が始まる時にかける曲を 「出囃子」 っていうですけど、それを DonDokoDon さんが 「DonDokoDon」 だから 「あぱれ太鼓」 を使ってたんです。

I :
なるほど、ある意味そのまんまですね。

大谷 :
で、山口さんに 「岡村ちゃんですか、渋いっすね!」 って言ったんです。その時代って(出囃子は)パンクブームだったんですよ。そしたら 「岡村ちゃんを知ってる奴、初めて見た」 って言われたんですよ。そん時に山口さんが 「今の時代、いろんな青楽が聴けるって幸せだよなあ」 って言ってたことをすごく憶えてて、それでまた岡村ちゃん聴き直そうかなって思ったんです。

I :
新曲はいかがですか?

大谷 :
スゴイ好きですよ! 「モン・シロ」 ですよね?なんで 「モン・シロ」 って出てくるんだろうって思いますね。(笑)

I :
新曲も聴きたかったですね。

大谷 :
そうですね。でも(そこでやらないのが)岡村ちゃんっぽくないですか?(笑)

I :
うーん、そう言われるとそうかも!?

大谷 :
ホントに台本見たら出演時間が5分だったんです。

I :
どうなるんだ~って思いましたよね。

おおち :
下手すりゃ5分よりも短くなるかもって思ってました。

I :
これで本当に5分だったら、その後出てくるのは辛いですよね。

大谷 :
ええ、だから本当に出たくなかったですよ。(笑)

I :
でもダイノジさんに対して、ファンの皆さんは温かったですよね?

大谷 :
うーん、まぁ待つのも慣れている方達でしょ。(笑) 「放置プレイ」をずっとやられている方達だから。

I :
話は変わりますが、MCで好きだったとおっしゃっていましたよね?

大谷 :
好きなんですよ。僕らの去年の全国ツアーはエンディングを 「だいすき」 にして、アンコール後の客出しは絶対 「Lovin' you」 でした。これは僕の中でのこだわりなんです、好きだから。岡村ちゃんが他人に提供した曲の中では 「Lovin' you」 が一番ですね。

I :
最後に、岡村ちゃんに言いたい事があれば。

大谷 :
マージャンしてくれるって言ってたんです。それは本当にしてくれないと・・・約束を破るような男だとは思ってないので。(笑)

おおち :
社交辞令ではない事を信じています。

I :
ありがとうございました! その時はまたインタビューに伺いま~す!