■ 佐藤純朗(guitar)

Q : 今回は主要都市を結構廻ったと思うんですが、土地土地で良かったなぁってのはあります?
あぁ~やっぱ大阪は熱いッスね。あとは博多かなぁ。どこもイイ感じなんですけどね。

Q : ツアー中で岡村ちゃんとはどんな会話をしましたか?僕が気になったのは、広島の公演後に打ち上げでお好み焼き屋さんに行った時、奥のカウンターでずっと話してましたよね?
あぁ~あの時ね!いろんな話をしたなぁ。政治の話や音楽の話もしたし、くっだらない話も脈絡なくしたしね。(笑)

Q : 岡村ちゃんと話す時はノンジャンルだったりしますか?
そうだね。結構いろいろ。彼と話すと自分のイマジネーションが湧いてくるんで。(笑)

Q : 純朗さんも岡村ちゃんに負けないくらいアンテナ張ってますよね?
あぁ、長いこと生きてますから。(笑) 音楽に限らず世の中のことで僕が感じることに対して彼はどう感じるんだろうっていうのはすごく興味があるから。多分そういう話をしたと思いますね。

Q : 岡村ちゃんとの会話の中で共通の好きなアーティストとかいるんですか?
あぁ~メチャメチャ被ってる。ファンク系とかブラックミュージック。あと昔の60~70年代のロックとか。

Q : 具体的にアーティストを挙げていただくと?
スライ(アンド・ザ・ファミリーストーン)とかラリー・グラハムとかその辺は僕も大好きだし。まぁ彼も(好きなジャンルは)メチャメチャ幅広いからね! 昨日もクラブ行ってどこで買うんだこのアナログレコード!!っていっぱい持ってたから、ホント感心しますね。(笑)

Q : 最後に好きなセットリストは?
あぁ~そうだなぁ~(熟考し)「Young oh! oh!」 から 「あの娘~」 の流れは素晴らしいんじゃないですか? うん、よくできてるなぁって。あとはやっぱり弾き語りが好きですね。幕の後ろで聴いているのがいいですね。(笑) その時ばかりはお客さん気分ですから。何を歌ってくれるんだって。(笑)

Q : 純朗さんは 「Out of Blue」 かなと。「ギタ~はじゅんろ~う!」 ですし。
アハハハ。今回はなかったけどね。(笑)

■ 横倉和夫(bass)

Q : 今回、岡村ちゃんツアー初参戦ということですが、いかがですか?
まず、初めてっていう面で大変なこともあったんですけど、岡村さん含めてバンドの皆さんに随分助けていただきましたね。

Q : もうご自身のポジションは確保されたような感じですけど?
いやいや!皆さん経験豊富な方ばかりなんで勉強させていただいておりますね。

Q : リハーサルなどで岡村ちゃんから直接ベースのアドバイスを受けていますね。
ありますね。今までの歴代ベーシストの方ってスゴイ方ばかりじゃないですか。(苦笑) ぶっちゃけ死ぬほどプレッシャーがありまして。ある意味開き直っている部分もあるんですけど、今までの自分にないところを突っ込まれたりすることはありますね。だからすごい勉強になりますね。

Q : 具体的にどんなことを言われるんですか?
岡村さんが好きな音楽からしてグルーヴですね。うねり?ですかね。僕はキレイに弾こうとしてしまう癖があるんで、その辺は真逆というか自分でもわかってたことなんで、それが如実にわかった現場ではありますね。

Q : グルーヴ感ってやっぱり生命線なんですね。
グルーヴを大切にする曲は岡村さんのには多いですね。ドラム、ベースに関しては鍛えられる現場だと思います。

Q : 自己採点はどんなもんでしょう?
いや~まだまだですよ~!!点数なんてところじゃないですよ。

Q : 最後にツアーのセットリストの中で好きなところは?
僕は90年代当時のアニヤさんとかがベースを弾かれていた頃の曲とかが好きなんで 「Check Out Love」 からの3曲はテンション上がりますね!お客さんが盛り上がるのと同様に。あと、弾き語りでお客さんの大合唱を聴くと鳥肌立ちますね。

■ 深澤秀行(manipulator)

Q : ツアーの全体的なお話を。いろいろな役どころがありますが?
まあ、全国を何ヶ所も廻る大規模なツアー自体、僕にとって初体験である。それと、それが岡村靖幸のツアーであるということ、和服で登場をいう面、なんとMCまでやるというこれらの点は全て僕にとって一生の思い出になり、最初で最後とは言わないんですが・・・。初めて尽くしのとても印象的で忘れられないツアーになったなぁと思いました。

Q : 岡村ちゃんと実際ツアーをまわってみてどうでした?
岡村さんはですね、レコーディングの現場においても一緒にいる僕やその場にいるスタッフを感動させたり唸らせたりする。それは毎日岡村さんのライブに来てるような感動のレコーディングなわけなんです。だからライブはもっとスゴイというか、感動させることのみに集中させるんでエライことになるんだろうなって。実際メンバーもリハで泣きそうになっちゃうくらいで、レコーディングとライブで同じ魅力が岡村靖幸にはあるんだなと思いました。

Q : 札幌公演の後にメンバー同士で色々と話し合われたようですが?
僕と横倉君の新人を含め、段々と本性を現してきたのかなと。そしてそれに5人の重鎮方が化学反応を起こしてですね、去年とはまた違った楽屋風景になったと5人の重鎮からお言葉をいただきました。うれしかったですね。

Q : ツアー中に岡村さんと話したことは?
岡村さんが 「いつも君はスタジオに篭ってコンピューターをピコピコやってるけども 「ツアーはやだ」 「スタジオ大好き」 って言ってるけど実際出てみてどうですか?」 と。いや、僕はツアーを勘違いしてました。演奏してその場で終わっちゃうしレコーディングみたいに 「もう一回!」 みたいなのもないし、逆に1回しかないから集中して熱く情熱を傾けるというか、思いをぶつけることが段々と喜びに変わって、プラスの面をたくさん発見できたということを岡村さんに言ったらですね 「ワッハッハ!イイじゃないですか!」 って言ってました。(笑)

Q : 最後に好きなセットリストは?
僕は上さんのドラムソロから 「ア・チ・チ・チ」 に入るところが大好きなんですね。「ア・チ・チ・チ」 という曲が大好きで、ファンの方に少しだけ聞いたんですけど、「5!モンキー」 とかCDで聴くよりライブで聴くと 「あ、この曲ってこういう曲だったんだ」 って。それは僕もそう思って、「5!モンキー」 と 「ア・チ・チ・チ」 はライブで生まれ変わった曲だなぁって。そういう意味ではオススメの2曲です。

■ 山本 一(sax)

Q : 今回は新曲もありますね。
そうですね。また新しいメンバーもいて、でもそういったことが相乗効果としては、いろんな人が加わってツアー全体で見るといい刺激になっているようですね。

Q : オープニングで太鼓隊としてバンドメンバーが登場されますが、あの演出も全部岡村さんのアイディアですか?
そうですね、ダンサーが岡村さんとやりとりしたみたいですよ。

Q : リハーサルはいかがでしたか?
いや、厳しいですよ。ある意味(リハーサルは)去年よりも緊張感をもってやってますよ。

Q : ツアーって本数を重ねて出来上がっていくところもあると思うんですけど、ここがターニングポイントになったなっていうのはありますか?それは初日、2日目と毎回ありますよ。同じものをやってる割には毎回その場で感じるものを出してくるから・・・
うん、終わってみないとわからないですね。

Q : 山本さん的には広島公演でカープのユニフォームを着て登場したりと思い出深いようにも思えるのですが?
あぁ~(苦笑)。ま、まぁ縁起物ということで。(笑)

Q : 個人的に気に入っているところは?
うーん 「真夜中のサイクリング」 かな? この曲好きだったんで、やってもらえてよかった。去年はなかったですもんね。

■ 澤野博敬(trumpet)

Q : ツアー中の思い出は何ですか?
それは仙台で、スタッフ・メンバー合同でボーリング大会をやって、岡村さんと同じチームになったことかな。

Q : 恥ずかしながら僕も同じチームでした。
そうだよね。他のチームに比べて一番盛り上がってなかったけど(笑)、何気に記録は良かった。

Q : 好きな流れとかは?
好きなところって毎回あるんだけど、まずカーテンが開く瞬間が好き。おぉ~!!ってなる。オレは直前までこれからステージやるのかな~って感じなんだけど、カーテンが開くとスコーンと切り替わるから。

Q : 結構、緊張する方なんですか?
いや、緊張はあんまりしない。しないんだけど、そんなに目立ちたがりでもない。

Q : セットリストではどこが気に入ってますか?
おれは 「だいすき」 「あの娘~」 の流れは好き。そうそう!ここは涙が出る瞬間だ。「あの娘~」 のとき、岡村さんを見てると涙が出るから見ない。あと 「真夜中のサイクリング」 は、前に出ずにライトも当たってないからオレの中では一番自然にできる。

Q : 各地で美味しいものをいっぱい食べたと思いますが?
今回、いつも夜が欲求不満というか・・・。いや、エッチな方の欲求不満じゃなくって、バンバン酔っぱらってウイスキー飲んで、バタン!!って終わるのが好きなんだけど、ウイスキーをバーでガンガン飲む人もいないし、一日が余力を残して終わるっていうのがね。

Q : 話変わりますけど、澤野さんはお客さんをどういうふうに見ています?
お客さんに助けられるときもあるよね。あとお客さんが泣きそうになっているのを見るとこっちも泣きそうになるからあんまり見ないで下さい。

 

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