岡村靖幸 著
2015/10/20 初版 マガジンハウス
ISBN-13 : 978-4838728183
書籍紹介(出版社 / 著者からの内容紹介より)
いつもファッション誌を逸脱しそうなファッション誌 「GINZA」 で連載中の大人気対談 「岡村靖幸 結婚への道」 が、ついに書籍になります。「結婚したい、けどどうしたら理想の相手に巡り会えるのか ? 結婚したら愛は冷める ? 育児ってやっぱり大変 ?」。「結婚」 という大きなステージの前で逡巡しながら、21世紀の青春を悩み謳歌するミュージシャン・岡村靖幸。作家、ミュージ シャン、女優…尊敬する先輩、同輩たちに 「実際のところ、結婚ってどんなものなんでしょう ? 」 と率直な疑問をぶつけます。坂本龍一、横尾忠則、糸井重里、藤井フミヤ、内田也哉子、吉本ばなな…まっすぐでピュアな岡村ちゃんにだけ語ってくれた、驚くべき 「結婚の真実」。豪華ゲスト30人まとめて収録 !
緻密なリサーチ(!)をベースに阿川佐和子さんもびっくりの、粘り強く、率直&素っ頓狂な質問の連続 に、「そこまで言って大丈夫ですか ?」 とこちらが聞きたくなる、本音と秘蔵エピソードが満載の約300ページ。「結婚」 への見方が大きく変わる、揺さぶられること間違いなし。結婚してる人も、してない人も、してた人、しようとしてる人も全国民必読(!?)の結婚バイブルが誕生しました !
収録内容
岡村靖幸 3冊目の著書(対談集)。2012年より 「GINZA」 で連載されている企画を書籍化したものです。
- 内田春菊 : 結婚は何回してもOKなんです。
- ショコラ&アキト : トキメキを越え危機を越え、愛を見つけた。
- ピュ〜ぴる : 結婚とは権利なのです。
- 糸井重里 : 孤独を失ってはダメです。
- 手塚るみ子 : 結婚とは自分の基地をつくること。
- 松田美由紀 : 結婚とは絶対愛なのです。
- 川上未映子 : 結婚はマンネリとの戦いです。
- YOU : 結婚生活は人生の学びの場です。
- 内田也哉子 : 結婚は人間力を試されます。
- 園 子温 : 死後から結婚を始めよう。
- 柳 美里 : 結婚は共同幻想なのです。
- 藤井フミヤ : 結婚してもモテ期はやって来るんです。
- 坂本龍一 : 結婚制度に疑問を持つべきです。
- ケラリーノ・サンドロヴィッチ : 夫婦は一生の友だち。
- 小山明子 : 尊敬と信頼が夫婦には大切なんです。
- 夏木マリ : 結婚とは自分を知ること。
- 吉本ばなな : 結婚するなら見た目で選べ!?
- 鈴木おさむ : 結婚が想像できない人と一緒になる。
- 松尾スズキ : 人生の後半を考えて結婚すべし。
- 田村 淳 : 無茶をするために結婚するんです。
- 西村賢太 : 結婚は人間の本能なのです。
- ピーター・バラカン : 結婚とは相手にコミットすること。
- 田原総一朗 : いい加減だから結婚できるんです。
- 堀江貴文 : 自身を持ち人を信用すれば、結婚は必要ない。
- ミッツ・マングローブ : 自分の人生に責任を持つために結婚がある。
- 横尾忠則 : 人との縁は輪廻するんです。
- Bose&ファンタジスタさくら : 結婚すると新しい扉が開くんです。
- 東村アキコ : 家庭という王国の王様は1人だけなんです。
- 鮎川 誠 : お前のために生きると思うことが大切なんよ。
VS ミッツ・マングローブ より
岡村 :
最後に、歌が大好きなミッツさんに聞きたいんですが、この世界観や恋愛観が大好きという曲はありますか? 自己投影ができる曲は。
ミッツ :
それはね、竹内まりやさんの「プラスティック・ラブ」。
岡村 :
うわ、同じだ! 僕も大好き! この曲を真っ先に挙げる人に初めて会った!
ミッツ :
まりやさんの曲ってホントに大好きで、もしかして私のこと観察してるのかしらって思うくらい共感するんです。わかってるからそんなこと言われたくない!って思うくらいリアル。だから、すごく好きなのと同じくらい腹が立つ。余計なお世話だよ!って(笑)。
岡村 :
僕もね、激しい失恋をしたときにこの曲が沁みたんです。歌の主人公も失恋して、次から次へと男を替えていくせつない内容でしょ。とがめないでね、私は傷んでないわ、上手に生きているのよって。この歌詞には僕もグッときました。
ミッツ :
もう、これはまさしく私の歌なんです、って言っちゃうのも悔しいぐらい。克明すぎる。
岡村 :
しかし、まりやさんって山下達郎さんと素敵な家庭を築いているじゃないですか。なのにこんなせつない歌が書けるなんて。その才能が素晴らしいですね。
ミッツ :
ずうずうしい才能だわ。大好きすぎてイヤになっちゃうんだけど(笑)。
あとがき より
僕はただただ 「普通の結婚」 を経験したいだけなのだ。心穏やかに楽しく生活のできる相手と出会い、結婚し、そしてできれば子どももほしい。そう、子どもを育ててみたいというのは、このインタビューを通して強く思うようになったことのひとつでもある。だから僕は波瀾万丈なんて望んでいない。そんなふうに言うと、「じゃあ、すぐにでも結婚できるよ」 とも言われる。そうなんだ。それはよくわかっている。じゃあなぜ僕は結婚しないのか・・・。堂々巡りである。
「結婚への道」 を探求する。それがこの本の出発点だ。しかし僕は、真理に近づくどころか、「結婚への道」 の迷宮に完全にハマってしまったように思う。いみじくも横尾忠則さんがおっしゃった。「このまま一生をかけて結婚を探求すればいいじゃない」。そうはなりたくはないのだが。
クエストはまだまだ続くのである。
関連リンク
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