文・イラスト : 玉手峰人
イラストコミックの文章より
最初のアルバムが出た時だ。私は気安くアルバムをくれよ、と言った。オカムラは少し曇った顔をして 「もし玉手さんの本が出たら、僕はちゃんと買いますよ。悲しいなあ。」 と言った。
その通りだ。私は深く反省し、後ずさりしながらそのままレコード屋に飛んで行った。友達だからタダでくれ、というのは間違っている。デビューアルバムを友達が買わなくて誰が買うのだ。
その後、「俺、ちゃんと買ってるぜ。」 と言い訳がましく言ったら 「少し売れてきたからもういいんです。さしあげますよ。」 とオカムラは答えた。でも時遅し。すでに私は、発売日にレコード屋に飛んで行くような岡村のファンになってしまっていた。
なお、イラストのメガネ、髪型は定かではない。また、デビューはシングルだが、LPサイズがなつかしいので載せてみた。
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